ゴミの増大に歯止めをかけ、サーキュラーエコノミーを実現させる為に、「3R」という考え方がある事は広く知られていると思います。
しかし、最近、ゴミ問題への対応としては、「3Rでは足りない」という考え方があるようです。
今、「3R」に変わり注目されているのは、どうも「7R」らしく、既に、自治体のホームページなどでも、「3R」ではなく「7R」への対応を掲げているところがあります(他に、5Rなどの数字の違う○Rも存在するようです)。
そこで、今日は、この「7R」について簡単にご紹介させて頂こうと思います。
ちなみに、○Rの○に入る数字は更に数字が増える可能性があるようです。
この為、7Rには含まれない「R」についても、ご紹介します(すなわち、8R以降のRという事になります)。
では、まず、既に良く知られている3Rについて。
3Rとは、ゴミ問題(ゴミを増やさない・減らす)に対応する上で、以下の3つのRの重要性を表したものです。
・リデュース(reduce)
ゴミを単純に減らす(包装を減らす、不要なものを作らない・買わないなど)。
・リユース(reuse)
そのままのかたちで再利用する事でゴミを減らす(自分自身で使い続ける、自分が要らなくなったものを他の人に使ってもらう、など)。
・リサイクル(recycle)
リサイクル(回収して再資源化)する事で、ゴミを減らす(原料に戻した上で資源として再利用)。
そして、7Rとは、3Rに加え、以下の4つのRを追加したものです。
・リシンク(rethink)
自分に必要なものかどうかを再考する事で、結果としてゴミを減らす。
・リフューズ(refuse)
自分に必要ないものを受け取らない事でゴミを減らす。
・リペア(repair)
修理して使い続ける事で、ゴミを減らす。
・リパーパス(repurpose)
目的を変えて使い続ける事で、ゴミを減らす。
また、調べてみると、これらの他にも以下のようなRが挙げられるケースもあり、8Rや9Rなどと7R以外の数字の○Rとして紹介される事もあるようです(逆に、7Rの一部を削って、5Rなどとして紹介される事もあるようです)。
また、何を7Rに含めるかは人(組織)によっても異なるようです。この為、前述の7Rについての説明は、一つの例としてお読み下さい。
・リサーチ(research)
手に入れる前に良く調べる。
・リフォーム(reform)
新しく買わず、既にあるものを改良して済ませる事でゴミを減らす。
・ルール(rule)
分別などのルールを守る。
・レンタル(rental)
買わずに借りて済ませる事でゴミを減らす。
・リバイ(rebuy)
新品ではなく中古(古物)を購入する事で、結果としてゴミを減らす
・リジェネレーション(regeneration)
再生品の使用を心がける事でゴミを減らす。
・リターン(return)
購入先に戻せるものを戻す事でゴミを減らす。
・リスポンシビリティ(responsibility)
処分に責任を持つ。
・リラックス(relax)
無理をせずに始める。
4つ目以降のRについては、「心がけ」といった意味合いの強いものもありますし、考え方が重複するように感じるものもあります。
しかし、このような用語が普及する事で、少しでも発生するゴミが減らせるのであれば、このような用語の普及には意味のある事なのでしょう。
ゴミ削減に繋がる様々な○Rが普及する事を願って、この記事を終わりにしたいと思います。