年末年始は、コンピューターウイルスに気をつけてお過ごし頂く事をお勧めします。
実は、年末年始はコンピューターウイルス(マルウェア)による被害が出やすいシーズンなのです。
特に、先日取り上げた「Emotet(エモテット)」と呼ばれる電子メールでの攻撃には気をつけて頂きたいと思います。
今日は、今年最後のエントリとして、「電子メールをきっかけとして感染するコンピューターウイルスは、なぜ、年末年始に流行るのか?」という事について取り上げたいと思います。
なお、Emotetの怖さについては、以下のエントリをお読み下さい。
なぜ、年末年始はコンピューターウイルスの被害が出やすいのか?
「コンピューターウイルスに年末年始も関係ないだろう」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、現実に、「年末年始に被害を出してしまう人(パソコン)」は多いのです。
特に、今年はEmotetという電子メールで感染が広がるコンピューターウイルスへの被害に警戒すべきです。
では、なぜ、メールによるコンピューターウイルスによる被害は、年末年始に出やすいのでしょうか。
その理由は、
「年末年始には、いつもとは違うメールが飛び交うから」
なのです。
もう少し具体的に説明すると、年末年始は挨拶のメールが多くなるので、以下のような状況が発生しがちだからなのです。
①日常的にやり取りをしている人以外からも、メールが届きやすい為、差出人のチェックが甘くなりがち(季節の挨拶だけが来る人っていますよね?)。
②メール本文に大した内容が入っていないメールが来ても、不思議に感じづらい(大した内容が書いていないメールって、挨拶だとあり得ますよね?)
③外部のURLをクリックしたり、添付ファイルを開いてしまったりしがち(クリスマスカードや年末年始の挨拶を見る為に、外部URLをクリックしたり添付ファイルを開かないといけないメールって届いたりしますよね?)。
※他にも、「システム管理者が休みに入っており、対応が遅れがちになる」「パソコンが使われない期間が長くなり、セキュリティアップデートが遅れがち」などの理由も挙げられます。
2つのウイルスを意識して年末年始を!
ですから、今年は、
「新型コロナウイルス(感染症の原因としてのウイルス)」
と
「コンピューターウイルス(マルウェアの一種としてのウイルス)」
の2つのウイルスに気をつけて、年末年始を過ごす事をお勧めしたいと思います。
ちなみに、医療機関のコンピューターがコンピューターウイルスに感染すると、治療に影響が出る事もあります(実際に、コンピューターウイルスへの感染が原因で、手術が出来なくなったケースも報告されています)。
そういう意味では、この2つのウイルスは関係している面があります(ちょっと、無理矢理ですが)。
ただでさえ新型コロナで大変な事になっている医療機関の負担を減らす為にも、両方のウイルスに感染しないようにしたいものです。
さて、2020年の投稿は、このエントリで終了となります。
本年も有り難うございました。
皆さまも良いお年を。