ビジネスコンサルティングの現場から

各種ビジネス・コンサルティングに携わる担当者が、日頃、「考えている事」や「気が付いた事」を不定期に発信します。

「お気に入りの飲み物」以外を購入する事が難しい現状を憂う

お気に入りの飲み物 ペットボトル飲料 経営 ビジネスコンサルティング

このブログは、はてなブログのシステムを使わせて頂いているのですが、そこでは、「今週のお題」というものが発表されます。

ブログを書くきっかけにして欲しいという、運営会社の気遣いなのでしょう。

これまでは、あまり気にして来なかったのですが、今週のお題は、「お気に入りの飲み物」との事。これは、なかなか面白いお題を出されたものだな、と関心してしまいました。
そこで、私なりに、このお題について思う事を少しだけ書いてみようと思います。

なお、運営会社側からのお題についての説明でも、「自動販売機やコンビニ、スーパーには…」とありましたので、ここでも、コンビニなどで購入する際の「お気に入りの飲み物」という事で書いてみたいと思います。

 

今週のお題「お気に入りの飲み物」

 

さて、皆様は、コンビニで飲み物を購入されますか?

毎日、オフィスに通勤して、ランチを食べて、またオフィスに戻って…という生活をされている方は、それなりの頻度で、コンビニでペットボトル飲料などを購入されるのではないでしょうか。

勿論、それがコンビニではなく、近くのスーパーや自販機で購入される方もいらっしゃるでしょう。

そして、その時、「毎日、ワクワクしながら飲み物を購入される方」は、どの位いらっしゃるでしょうか。

時々は新製品が発売されたり、いつもは買わないような高い商品を買う事にしたりして、ワクワクして購入される事もあるでしょう。

しかし、それは、どの位の頻度でしょうか。

必要性ではなく、「あの商品を買いたい!」という強い気持ちを持って、コンビニの棚に向かうのは、年に何回でしょうか。買った飲み物をワクワクしながら飲み始めるのは、年に何回でしょうか。

かなり、その頻度は低いのではないでしょうか。

 

多くの方にとって、コンビニなどで飲み物を買う時、いくつかの選択肢はあるにせよ、「お気に入りの飲み物」が既に決まっており、「その中から選んでいるだけ」という状態になっているのではないでしょうか。

日常生活の中で、「脳に刺激を与えないといけない」、というような話を聞くことがありますが、そうした観点からは、どうも、こうした状況は良い環境とは言えない気がしてきます。

 

これが、旅行や食事への出費ならどうでしょうか?

これらに関しても、興味がない方はいらっしゃるでしょう。しかし、それでも、飲み物の選択と比べれば、多くの方が、お金を払う対象について、楽しみながらも悩み、そして、当日までを楽しい気分で過ごされるのではないでようか。

勿論、「対象が違う」、「目的が違う」、そういった意見もあるでしょう。

それは、その通りです。

しかし、昔から、コンビニで買う商品が「仕方なく、必要だから購入するもの、ばかりだったか?」と考えると、少し違う気がします。

そもそも、
「今は定番のミネラルウォーター商品」
「今は定番のお茶のペットボトル商品」
「今は定番のエナジードリンク商品」
これらが、コンビニの棚に並んだのは、そんなに昔ではありません。

あ、そもそも、コンビニ自体が、そんなに昔からある訳でもないのですけれどもね。

 

確かに、定番商品が、常にコンビニの棚に並んでいる事は大事です。

「必要な時に買えないと困る」という事はありますからね。

しかし、その一方で、「コンビニの棚に向かうワクワク」が無くなってしまっても良いのか、という事も、また、思うのです。

企業側の事情も、私はある程度理解しています。棚の広さの制限、売上効率、生産効率や利益率の問題、様々な問題があるでしょう。

しかし、本来、日本の多くのメーカーは、「日本人が手に入れたい」と思えるものを創り出し、それを提供する事で、成長してきた面があったのではないでしょうか。

そして、それは、「日本人の中身を豊かにする事にも繋がってきたはずだ」、と私は思っています。

だからこそ、購入する側も、「素晴らしい製品を提供するメーカーに敬意を払ってきたのではないか」、とも私は思います。

 

実は、この問題は、飲み物に限った事ではありません。多くの商品ジャンルにおいて、消費者に熱狂的に欲しいと思わせる商品が提供されなくなってきています。

単に、「時代が違う」、「商品の種類が違う」、そう片付けるのは簡単です。

しかし、改めて考えてみて下さい。

最近、「この商品が買いたい」と思った商品は本当にありませんか?

発売日を待ちきれずに列を作るような光景は本当にありませんか?

深夜のテレビショッピングで紹介されていた家電を欲しくなった事はありませんか?

皆が持っていて、自分も欲しくなった服飾品の存在、皆が食べたり飲んだりしていて、自分も試してみたくなった商品、そういったものでも構いません。

意外とあるのではないでしょうか。

しかし、そう消費者に思わせられる商品を、日本のメーカーは、今、どれだけ作れているのでしょうか。

 

私は、「飲み物」の分野においても、必要性だけでなく、そうした前向きな気持ちで「欲しくなる商品」が定期的に発売されて欲しいと思います。

それは、消費者にとって、日常に起こる「小さな事件」かもしれません。

しかし、そんな「小さな事」の積み重ねが、「私達の日々の生活を明るくしていくのではないか」と思うからです。

飲料メーカーの皆様には、「必需品を提供する」だけだけではなく、そうした価値を消費者に提供していく事もまた、「自分達の存在価値である」と考え直して頂きたい、と思います。

そして、願う事ならば、次にコンビニで「あの商品がどうしても欲しい」と思う事があったならば、その商品が外国メーカーではなく、日本のメーカーが必死で消費者の事を考え、研究開発し、そして新発売された商品である事を願いたいと思います。

日本の飲料メーカーの皆さま、あなた方の仕事は、単に体が必要とする水分を容器にパックして、店頭に送り出すだけではないはずです。

ぜひ、素晴らしい商品を発売し、そして、消費者から熱狂的に支持される会社になるという道を諦めないで下さい。