アメリカで新型コロナ用の呼気検査機器が認可された、というニュースが入ってきました。
この呼気検査機器、新型コロナ終息に向けての大きな一歩になる可能性があるように思いますので、ご紹介させて頂きたいと思います。
新型コロナウイルスを終息させる為には、やはり、
「感染した人が、他の人にうつさない」
という事が大切です。
これさえ実現できれば、終息は時間の問題となります。
人と接触する機会のある人に対して、その接触の直前に「新型コロナに感染していないかどうか」を都度チェックする事が出来れば、感染者が他の人にうつすリスクを最小限に抑える事が出来ます。
皆さまも良くご存じの通り、新型コロナウイルスに感染していているかどうかの検査方法としては、「PCR検査」と「抗原検査」が既に存在しています。
しかし、これらの検査方法には、「検査結果が出るまでに時間がかかる(特にPCR検査)」「気軽にできる検査ではない」といった問題点がありました。
この為、「感染した人が、他の人にうつさないようにする」という目的の為の検査方法としては、限界がありました。
この問題を劇的に改善するかもしれないのが、「呼気検査でのコロナ感染チェック」です。
呼気検査は息を吹きかけるだけで終了しますので、血液や唾液を使った検査方法よりも簡単に検査を行う事ができます。
これまでよりも気軽に検査が出来るようになる事が期待できるのです。
そして、新型コロナウイルスに対応した呼気検査機器が、ついにアメリカで認可され、使用が始まりました(正確には、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可を出しました)。
この認可された機械のスペックですが、呼気に含まれる物質を検査する事で、対象者が新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判定し、結果は3分以内に判明します。
そして、感染者の9割以上を正しく識別できるという実験結果が出ています。
まだ改善の余地はありそうですが、十分に活用が出来るレベルに到達しつつあると思われます。
もし、この呼気検査の精度がもっと上がり、かつ、気軽に検査が出来るようになれば、
・毎朝、出かける前にチェックする事で、感染した状態で出かけないようにする。
・職場で毎朝チェックする事で、従業員が関係した感染リスクを最低限に抑える。
・イベント会場の入口で全員にチェックを行い、会場内での感染を防ぐ。
などの事が実現可能となります。
そして、そのような事が実現できるようになれば、感染者が他の人に感染させるケースを激減させていく事が出来るでしょう(もちろん、精度を100%にする事は出来ないはずですので、リスクをゼロにする事は出来ないと予想されます)。
この呼気検査が、新型コロナウイルス終息の切り札になるのかどうか。
期待を込めて、見守りたいと思っています。