ビジネスコンサルティングの現場から

各種ビジネス・コンサルティングに携わる担当者が、日頃、「考えている事」や「気が付いた事」を不定期に発信します。

時間経過により読まれなくなる記事の割合(ブログ3周年記念企画③)

三周年記念企画の第三弾。

今回は、

公開からの時間経過によって、読まれなくなる記事の割合がどう変化するか?

という事を分析してみました。

公開直後は読者の方に読んで頂けたとしても、時間が経過すると、検索エンジンなどからの流入がない限り、読んで頂くのは難しくなります。

せっかく時間をかけて書いた記事なのに、時間と共に埋もれてしまう。

そのような感想を持ち、残念に思われている方は多いと思います。

ですから、ブログオーナーの方にとって、

公開からどのくらいの時間が経過すると、記事は読まれなくなるのか

という点は、かなり興味のある所ではないでしょうか。

参考にして頂ければ幸いです。


具体的な分析方法についてですが、まず、3周年を迎えた当ブログの過去記事を、半年単位で区切ってグループ分けしました。

そして、それぞれのグループごとに、公開から半年以内、半年経過から一年の間、一年経過から一年半の間・・・といった具合に期間を区切り、各記事について閲覧されているかどうかを確認しました。

そして、一定数以上の閲覧が確認できた記事の割合を出してみたのが、この記事で紹介させて頂く数字(%)です。

記事によって半年は誤差が出ますが、あまり細かい分析をすると大変なので、ご容赦下さい。

※期間中の閲覧数が若干(1など)の場合は、ミスクリックなどの可能性もありますので、除外しました。

※ブログ運営報告のような記事や、2019/3以前に若干存在する記事については、カウントから除外しました。


■公開時期によるグループ毎の「閲覧されている記事割合の推移」

まずは、各グループごとの、「公開から経過した時間」と「閲覧されている記事割合」の関係(推移)について。


①2019年度上期に公開した記事群(38記事)

公開からの期間 閲覧されている記事割合
公開~半年 100%
半年~1年 84%
1年~1年半 61%
1年半~2年 58%
2年~2年半 53%
2年半~3年 42%

当ブログの最も古い記事群です。1年経過で7割、2年半を過ぎると50%を割り込む事が確認できます。


②2019年度下期に公開した記事群(23記事)

公開からの期間 閲覧されている記事割合
公開~半年 100%
半年~1年 74%
1年~1年半 57%
1年半~2年 52%
2年~2年半 52%

その次に古い記事群ですが、①と比べると、下降幅が少し大きくなっているように思います。


③2020年度上期に公開した記事群(21記事)

公開からの期間 閲覧されている記事割合
公開~半年 100%
半年~1年 81%
1年~1年半 71%
1年半~2年 62%

①②が1年半で50%台に低下したのと比べれば、少し下げ止まりの傾向はあるようにも思います。


④2020年度下期に公開した記事群(25記事)

公開からの期間 閲覧されている記事割合
公開~半年 100%
半年~1年 84%
1年~1年半 64%

①②と比べれば下げ止まっていますが、③と比べると下げ幅が大きくなってきているようにも思います。


⑤2021年度上期に公開した記事群(24記事)

公開からの期間 閲覧されている記事割合
公開~半年 100%
半年~1年 67%

公開直後にもかかわらず、下落幅が大きくなっています。最近公開した記事については、検索エンジンからの評価が厳しくなっているのかもしれません。


■記事全体での「閲覧されている記事割合の推移」

最後に、前述の①~⑤を全て合算して集計した結果です(131記事分)。

公開からの期間 閲覧されている記事割合
公開~半年 100%
半年~1年 79%
1年~1年半 63%
1年半~2年 57%
2年~2年半 52%
2年半~3年 42%

公開してから2年経過しても、半分程度の記事については、まだ、閲覧して頂けている事になります(かなり閲覧数が少ないものもありますが)。

これをどのように受け取るかは難しい所ですが、個人的には「完全に埋もれてしまっている記事ばかりではなくて良かったな」というのが最初に数字を見た印象でした。

ただ、公開から時間が経過するにつれて、閲覧されている記事割合が減っていく事は、データから明確に読み取れます。

なかなか手がまわらない所ではありますが、過去の記事を埋もれさせない為には、

・検索エンジンから良く見に来て頂いている記事に、他の記事への導線を設ける(リンクを張ったりする)。

・内容を最新にする事で、過去の記事への検索エンジンからの評価を高める。

などの工夫もしていくべきなのでしょう。


ブログを発信している人口自体が減っているとも言われる中、当ブログの今後の運営方針についても色々と検討中ですが、まずは、3周年記念企画という事で、当ブログについて分析した記事を3本続けてお送りしました。

ブログオーナーの方に参考にして頂ければ幸いです。